1939年9月1日、ドイツがポーランドに侵攻し、これをきっかけに、ヨーロッパでは戦争が拡大し、世界中を巻き込む第二次世界大戦へと繋がっていきました。
日本も1941年12月8日、ハワイの真珠湾を攻撃し戦争に突入、戦火はアジア・太平洋地域へ広がることとなりました。
全世界で8000万人以上が亡くなり、その何倍もの人々の人生、生活を奪ったこの戦争は、人類に何をもたらしたのでしょう。
1945年8月15日、日本は終戦を迎えます。
この戦争では兵士だけではなく、多くの一般市民が犠牲となりました。
すべての遺族の心の中ではまだ戦争は終わってはいません。
そして、世界をみればいたるところで、政治的な思惑の中で今でも領土の奪い合いと殺し合いが現在進行形で続いています。
悲しみ、苦しみ、絶望はまだ続いているのです。
地獄は今も現実の中にあるのです。
日本は、終戦から81年が過ぎた今、実際に戦争を体験した人の声を直接聞く機会が少なくなっています。
悲惨でしかない戦争の事実を知ることは大切です。
戦争を否定する意思を育むことはもっと大切です。
だからこそ、私たちは「知ること」「読むこと」「語り継ぐこと」を大切にしなければなりません。
8月に放送されたNHK映像の世紀 「8K映像で描く第二次世界大戦」1~4回を見ました。
悲惨さと人間のエゴを目の当たりにし、改めて戦争はするものではないと刻みつつ、一握りの独裁者によって操られる人間、抑圧される思想こそが、人間の世界であり、歴史であり、人間の残酷さ、闇、悪と弱さなんだということをむごたらしい映像を見ながら思いました。
図書館には、戦争を記録した本、当時の人々の日記や手紙、写真、歴史を研究した資料があります。
私たちは過去に生きた人の思いや苦しみに触れることができます。
そして、〈このみch-i〉の【せかい】のコーナーでは、教養としての情報を手にすることができます。
世界を混沌、混乱へと動かしている為政者についての本が充実しています。
メディアからの情報だけでは知り得ない情報があります。
プーチン、トランプがいかなる人間なのか、どうして戦争をするのか。を探ることができます。
ガザ、イラン、ウクライナの今を知ることができます。
様々に蔵書がある中から、この2冊を紹介します。

1冊目は、『プーチンの戦争 チェチェンからウクライナへ』(マーク・ガレオッティ/著、竹内 規矩夫/訳・ホビージャパン・2023)
ロンドンを拠点に活動するロシア安全保障問題の政治学者である著者による、2000年にプーチンがロシア大統領に就任して以来のロシアが関与してきた紛争について詳説。
また、プーチンがロシアの軍事力を再構築し、傭兵部隊から、西側勢力に対する情報戦の工作員に至るまで、さまざまな新しい力を取り込んで拡大している点について広く考察しています。
ロシア軍についての戦場での成功と失敗に関する概略も興味深く読むことができます。
560ページを超えるボリュームがありますが、ぜひ!
2冊目は、『恐怖の男 トランプ政権の真実』(ボブ・ウッドワード/著、伏見 威蕃/訳・日経BP日本経済新聞出版、日経BPマーケティング(発売)・2025)
「感情的になりやすく、気まぐれで予想がつかないアメリカ大統領の言動に世界が翻弄されている。ホワイトハウスのスタッフは、大統領の危険な衝動と思いつきを故意に妨害し、国を動かしている。世界一の強国の意思決定は、いま狂気に満ちている。本書はその物語である。ニクソンを退陣させた伝説の記者ボブ・ウッドワードだから書けたトランプとホワイトハウスの真実(表紙裏書きより)」
世界の警察官とまで言われていたアメリカはどうなってしまったのか。
多くの方が抱いているアメリカへの危惧と疑問。
この本がその答えになるのかどうかはわからない。
言えるのは、政治家になってはならない男がアメリカ大統領をしているという事実。
世界を巻き込む混沌を作り出すトランプとその周りで起こっている現実を知りたい方には、500ページを超える長尺ですが、どうぞご一読ください。


